クラウドファンディングで出資者募集中のポータブル電源、BLUETTI『EB70』を以前にブログで紹介させていただきました。
BLUETTI EB70 レビュー|パワフルなポータブル電源で冬キャンプの寒さ対策ポップで可愛らしいデザインながら、その見た目とは裏腹にプロジェクターやコタツも動かせる力強さが、強く印象に残っています。
そのBLUETTIから、今回は超大容量・大出力のポータブル電源をお借りできましたので、その紹介をさせていただきます。
もくじ
最大級の容量と出力を持つポータブル電源『BLUETTI AC200P』
今回紹介するのは、パワーオーク株式会社のポータブル電源ブランドBLUETTIの『AC200P』です。
最大の特徴はその圧倒的な容量と出力の大きさで、容量2000Wh・定格出力2000Wとバケモノじみた仕様になっています。
バッテリーの容量の目安として、よく出されるのが「スマホを何回充電できるのか」ですが、2000WhのAC200Pは脅威の165回!
出力でいえば、一般的な家庭用コンセントの上限が1500Wであることを考えると、それを上回る2000Wというのがいかに巨大なのかが伝わるのではないでしょうか。
これまで紹介してきたバッテリーの定格出力が最大でも700W程度でしたので、その3倍近い出力が出せるというのですから驚きですね…!!
先日に紹介したEB70と異なり、AC200Pは既に一般販売が開始されており、Amazon・楽天市場で購入が可能です。
今回紹介するAC200Pは、容量が2000Whに強化された日本向けモデルとなります。
BLUETTI AC200P 基本仕様
まずはAC200Pの商品仕様から見ていきましょう。
電源出力は6種類・計15個のポートに加え、本体上部には最大出力15Wのワイヤレス充電が2系統配置されています。
- AC出力ポート×6
- USB-A出力ポート×4
- USB-C出力ポート(最大60W)×1
- DC出力ポート(12V/3A)×2
- DC出力ポート(12V/10A)×1
- DC出力ポート(12V/25A)×1
- シガーソケット出力ポート×1
以前に紹介した同メーカーのEB70ではワイヤレス充電は1基のみでしたので、このあたりの差も高級モデルらしい仕様ですね。
その一方で、USB-CポートはUSB PD(Power Delivery)に対応していますが、最大60Wという点が気になります。
入力はDCでの入力ポートが2種類で、付属のACアダプターによる充電以外をはじめ、別売りのソーラーチャージャーを組み合わせての太陽光充電も行えます。
さらには、2系統の入力を同時に行うこともできて、強力なソーラーチャージャーを併用した際には最短3.5時間でフル充電ができるのだとか。
同梱品は以下の通りで、その中でも目を引くのが巨大なACアダプターです。
- ACアダプター
- MC4ソーラーケーブル
- シガーソケット用ケーブル
- XT90変換ケーブル
- 取扱説明書
- 保証書
大きなACアダプターはとても強力で最大500Wでの入力が可能となり、2000Whの大容量バッテリーでありながら、わずかな時間で充電が行えます。
大容量・大出力・多系統とバッテリーに求められる重要ポイントが3拍子揃ったAC200Pですが、ネックを挙げるとしたらその巨大さゆえの重量でしょう。
その重量、なんと27kgオーバー!
ポータブル電源の紹介ではよく「力の弱い女性ですと持ち運びが困難かも…」と記載することが多いのですが、この30kg近い重量ですと男性でもなかなか厳しいところですね。
本体正面の液晶画面はなんとタッチパネル方式。
タッチ精度も良好で、サクサクと設定ができて気持ち良いですね。
今回お借りした試用品ではAC・DCの電源ON・OFF表示が「開く・閉じる」という若干分かりにくい翻訳になっていますが、製品版では「ON・OFF」という表示になっているようです。
取扱説明書は英語で書かれたものが付属していましたが、操作パネルは日本語で書かれているため、設定で困ることもありませんでした。
BLUETTI AC200Pの出力性能
それでは、BLUETTI AC200Pを実際に使ってみての充電性能を見ていきましょう。
本体の起動は左上の電源ボタンから行うのですが、この金属製のボタンがなかなかに高級感があって押し心地も好みです。
パソコンやスマートフォンを同時に接続してみましたが、2,000Whという大容量バッテリーですと、この程度の負荷ではテストにもなりませんね…。
そこで試したのが、掃除機です!
ちょうど先日、コードレスの掃除機が壊れてしまい、年末の大掃除シーズンに掃除機が無いという緊急事態に対処するべく、ツインバードの安価な掃除機を取り急ぎ購入したところでした。
掃除機のプラグをAC200Pに接続して起動してみると…。
掃除機が勢いよく稼働し始めました!
消費電力はおよそ300Wと、これは並大抵のポータブル電源ではとても出せない電力ですが、AC200Pならまったく問題ありません。
私は以前にも400Whほどのポータブル電源を使用していましたが、その際にはピーク時150W程度の家庭用プロジェクターでは起動すら出来ませんでした。
それが今回、その倍以上の消費電力の掃除機も楽々動かせて、そのパワフルさに驚愕です!
コタツや電気毛布、ホットカーペットなどの防寒アイテムも動かせるパワーがありますので、そういった道具とAC200Pを組み合わせれば冬のキャンプや車中泊でも暖かく快適に過ごせそうですね。
雪中キャンプで使用してみて
そんなAC200Pの性能を試すべく、雪中キャンプで試してきました!
最低で-6~-7℃を記録した低温環境だったためか、バッテリーの消費が普段よりも激しく、スマホを充電するのに繋いでいるだけで残量が100%から96%まで落ちていました。
AC200Pの使用温度は0~40℃と仕様に書かれているため、あまりにも低温の環境ですと、今回のようにバッテリーの消費が大きくなるのかもしれませんね。
冬キャンプや車中泊で使用する際は、部屋や空間を温めて、バッテリー本体も冷えすぎないようにしてあげると電気を効率よく使えそうです。
また、AC200Pを使った雪中キャンプの様子はYouTubeにて公開しています!
ハイパワーの入力でバッテリー本体を高速充電
容量の大きなバッテリーはあると安心ですが、そのバッテリー本体を充電するのに時間がかかるものです。
AC200Pは付属のACアダプターが強力で、400W近い電力で本体を充電できます。
また、パススルーにも対応しているため、AC200Pを充電しつつ、AC200Pに接続している各機器に給電することも可能です。
AC出力端子が6ポートあるため、AC200Pの充電中は6口のOAタップとして使っても良さそうですね。
大容量・大出力ゆえの2つのデメリット
AC200Pの気になる点としては、やはり重さと値段の2点です。
重さに関しては27kgという大重量で、耐荷重20~30kgとされているアルミテーブルに載せてみたところ、天面が多少曲がってしまうくらいには重たいです。
これほどの重量のバッテリーをキャンプで使うとなると、車キャンパーさん以外ですと厳しいでしょう。
もう1つはお値段で、239,880円という商品価格はなかなか気軽にポンと出せる金額ではありませんよね…。
そうした2つの気になる点があるものの、この大容量・大出力は他に無い魅力です。
「小さいお子さんのいるご家庭で、暖かく安全にファミリーキャンプをしたい」のような願いを叶えてくれる超大容量電源、この機に検討してみてはいかがでしょうか。
クラウドファンディングならEB70が付いてくる!
BLUETTIは現在、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で新商品『EB70』の先行販売を募集中です。
その中には、今回紹介したAC200PとEB70のセット販売もあり、なんと242,288円という割引プランも用意されています。
つまり、AC200Pの商品価格とほぼ同じ金額で、新商品で見た目も可愛いEB70がオマケで付いてくるようなものです!
EB70の一般販売時の価格は78,800円を予定しており、8万円分のオマケと考えると、破格というほか無いでしょう。
クラファンの残り期間はわずかとなっていますので、AC200PとEB70をまとめてゲットできるこの機会をお見逃しなく!