冬キャンプの防寒対策といえば、厚手の服を着こんだり、焚き火にあたったり、大きいテントを持っている人ならば幕内にストーブを持ち込んでぬくぬくと過ごすなんて方法もあります。
しかし、テント内でストーブのような火を扱う器具を使うとなると、一酸化炭素中毒や火事の危険性も…。
そんな時、もしもテント内で、おうちで使うのと同じような暖房や家電が使えたら快適で、何より安心だとは思いませんか?
コタツやホットカーペットといった消費電力の大きな家電も動かせるパワーを持ったポータブル電源をメーカーから提供していただいたので、紹介していきます。
もくじ
モンスタークラスの大容量ポータブル電源『BLUETTI EB70』
今回、サンプルをご提供いただいたのは、BLUETTI(ブルーティ)というブランドの『EB70』です。
716Whという、これまでレビューしてきた中では最大容量のポータブル電源となっており、定格出力も700W!
これだけあるなら、スマートフォンやパソコンの充電といったモバイルバッテリー定番の使い方だけではもったいないですね。
そこで今回は、パワフルな電源をフル活用した、「暖房器具でぽかぽか冬キャンプ」も試してきました。
その様子なども、一緒にお届けします。
BLUETTI EB70 基本仕様
使用感の前に、まずはEB70の基本仕様から見ていきます。
電源出力は5種類・計11個の出力ポートに加え、最大15Wのワイヤレス充電機能を本体上部に備えています。
- AC出力ポート×4
- USB-A出力ポート×2
- USB-C出力ポート×2
- DC出力ポート×2
- シガーソケット出力ポート×1
同梱品は以下の通りですが、今回いただいたのはサンプルですので、実際には取扱説明書なども付属する予定です。
- ACアダプター
- シガーソケット用ケーブル
- ソーラーチャージャー用ケーブル
- 保証書
電源の入力は、最大200WのDC入力が1ポートのみです。
716Whという超大容量ですが、入力可能な電力量も最大200Wと大きく設計されており、付属のACアダプターで充電する際は4時間少々でフル充電できる計算となっています。
そんな大きな電力を扱えるのには理由があり、それがバッテリーの素材にあります。
充電可能なリチウムイオンバッテリーにはコバルト系やニッケル系など様々な種類が存在するのですが、EB70に使用されているのはその中でも特に安全性が高いとされるリン酸鉄リチウムです。
そのため、大容量・大出力・高速充電可能な電源を安全に使える、ということですね。
本体正面の液晶画面では、バッテリー残量が20%単位・5段階で表示されますが、ちょうど最近レビューした別メーカーのバッテリーと同じデザインとなっているため、共通のパーツが使われているのでしょうか。
ハンドルにはクッションやラバーは使われておらず、また重量もバッテリー容量が大きいことから非常に重たいため、持ち運びは少々苦労します。
インテリアとしても溶け込むポップで可愛らしいデザインではあるものの、「女性でも気軽に持ち運べるほど軽くてコンパクト」と謳われているように女性が軽々と持ち運べるかと言ったら少々怪しいところです…笑
側面には冷却用のファンと通風孔のみとなっており、入力・出力はすべて正面に集約されているという分かりやすいインターフェースになっていますね。
キャンプの夜や、突然の停電時に重宝するであろうLEDライトは、弱・強2種類の強さでの点灯とSOS用の点滅の3モードを切り替えられます。
本体のカラーバリエーションは、今回いただいたカーマインのほか、スチールグレー・ミントグリーンの計3色から選べます!
BLUETTI EB70の出力性能
それでは、BLUETTI EB70を実際に使って、充電性能を確かめていきましょう。
大容量・大出力という2点だけでもバッテリーとしては非常に心強いのですが、その魅力を最大限引き出してくれるのが豊富な出力端子です。
EB70はUSB-C PD(Power Delivery)3.0に対応したUSB-C端子が2ポート用意されており、MacBookなどのノートパソコンやNintendo Switchもまとめて充電できます。
そのUSB-C端子がそれぞれ最大100Wという大出力な点も嬉しいですね。
愛用しているASUS ZenBook Flip S(パソコン)とHTC U12+(スマートフォン)を繋いでみたところ、2台同時に高速充電されました。
iPhoneをワイヤレス充電可能
EB70の上部はワイヤレス充電機能を備えており、最新のiPhone 12シリーズをはじめとしたワイヤレス充電に対応した機器を、バッテリーに載せるだけで充電できてしまいます。
今回いただいたのはサンプルなので取扱説明書なども含まれておらず詳細な仕様は不明ですが、最大出力が15WであることからMagSafeなのでしょう。(※Qiは最大7.5W)
けんいちさんのiPhone 11 Pro Maxを載せてみたところ、しっかりと充電されていることが確認できました。
充電ケーブルの抜き挿しの繰り返しで端子を痛めてしまい、スマホが充電できなくなってしまう…なんてトラブルを防げるというのも、ワイヤレス充電の魅力です。
コタツやホットカーペットも動かせるパワフルさ
いよいよ本日のメインイベント、「ポータブル電源でコタツを動かせるのか」を試してみました。
もしもコタツを使えるなら、寒さの厳しい冬キャンプでもコタツを家から持って来れば、丸まってぬくぬくと過ごせるはず!
そこで、実際に繋いでみると…。
コタツが無事に起動しました!
消費電力はおよそ350Wですので、2時間も持たなそうではありますが、それでもコタツが動くというのは驚きですね…!!
また、どこまで動かせるかを試すべく、家庭用の分厚く大きなホットカーペットを接続してみることにしました。
EB70の定格出力を上回る720Wのホットカーペットでしたが、半分の面積のみを使用するモードであればコタツと同じ程度の消費電力で動かすことができました。
今回は実験として大きな電力の家電を組み合わせてみましたが、「一晩中、暖かく過ごす」という実用的な目的であれば、50~60W程度の暖房器具を組み合わせるのがおすすめです!
ちなみに使用したコタツでは弱でも強でも電力は変わりませんが、弱の場合は温まるとインターバルを空けてオンとオフを繰り返す仕様となっており、3時間ほど使用してバッテリー残量が60%となりました。
コタツを使った冬キャンプの様子は、YouTubeで動画を公開していますので、そちらもチェックしてみてください。
クラウドファンディングで最大40%引き!
BLUETTI EB70は大容量・大出力で、ポータブル電源は基本的に容量とお値段が比例して高くなっていきます。
そのため通常価格は78,800円と、それなりにお高いお値段設定となっています…。
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