約5年間キャンプを行ってきた中で、私が1番楽しいと感じているのが冬のキャンプです。
冬キャンプは、虫が出ない・遠くまで景色が綺麗に見えるetc.多くの魅力がある反面、とんでもなく寒いので快適に過ごす工夫が必要な時期でもあります。
今回は、私が実際に行っている工夫と、それに必要な防寒具「湯たんぽ」「ハクキンカイロ」についてご紹介します!
その他のおすすめ防寒グッズについては、こちらの記事で紹介しています。
冬キャンプ初心者の必需品とは|寒さ対策のポイントをまとめて解説もくじ
湯たんぽでぽかぽかコタツ気分
キャンプ場で暖を取る手段といえば「火」ですが、火を扱う道具は寝るときに使えません。
しかし、寝ているときにこそ暖かくして安眠したい…
そこで私は、冬用寝袋の中に湯たんぽを入れることで朝までコタツ気分を味わいながら寝ています。
保温性能と価格が優秀なマルカの湯たんぽAがおすすめ
様々な材質・サイズの湯たんぽがありますが、その中で私が愛用しているのはマルカの湯たんぽA(エース)3.5Lです。
カバー越しでも熱いと感じる程の発熱が10時間以上も続くうえに約2,400円と初心者でも手が出しやすい価格が最大の魅力。
直火OKの材質(溶融亜鉛メッキ鋼板)なので水を入れた後に焚き火・炭火の上に直接置くだけで誰でも手軽に準備できます。
火にかけると内部の空気が急激に膨張して容器が破損する恐れがあるため、蓋は必ず外して下さい。
蓋には蒸気を逃がす小さな弁が付いているので、沸騰した直後でも口を閉めることができます。
さらに、水切りしやすいように設計されているのでお湯を捨てるときに内部に残ってしまう煩わしさを感じません。
購入を後悔させない自信があるので、冬キャンプに挑戦する友人達には必ず勧めています。
ロゴスの湯たんぽはイマイチだった
有名アウトドア用品メーカーロゴスからも湯たんぽが販売されていますが、こちらはあまりおすすめしません。
丸めてコンパクトに収納できる点が特徴ですが、価格は約5,000円と湯たんぽAの倍以上。
値段以上に衝撃的だったのが、実際に友人が使用したときの感想です。
- 沸騰したお湯を入れても体温より少し暖かい程度
- 1Lしか入らないので冷めるのが早く、寝る前に準備しても朝には冷たい水枕のようになっている(約6時間後に確認した結果)
こうした使用感から「別の湯たんぽを買えば良かった」と残念そうに話していました。
暖を取るための道具なのに、暖かさを感じるどころか冷たくなってしまうのでは意味がありませんよね。
熱々のお風呂のような高温で即座に暖まる
熱した湯たんぽAは専用のカバーに収納しても約40〜50℃と高温。
外気温が-2~-3℃のキャンプで湯たんぽを抱いて寝たときには、暑すぎて目が覚めてしまったほど。
おすすめの使い方は、湯たんぽを足元に置いて暖まる方法。
足先からじんわりと暖まり、それでいて暑すぎることが無いため、朝までぐっすりと安眠できます。
注意:湯たんぽを触る際には耐熱手袋を着用しましょう
湯たんぽを熱すると金属部分は火にかけたヤカンと同じ約100℃の超高温になります。
絶対に素手で触れないように注意しましょう。
火にかけるとき・火から下ろすときはファイヤーグローブの着用が必須です。
湯たんぽの欠点は大きさと重さ
多くの魅力を実感している湯たんぽAですが、2つだけ欠点があります。
持ち運び時の収納スペースに困る
1つめは収納スペースの圧迫です。
他の荷物の隙間に収めることが難しいサイズで折りたためません。
私は、コンテナへの収納を諦めて車の助手席へ置く、バイクのときはツーリングバッグの隙間に無理矢理詰め込むことでなんとか持ち運んでいます。
保温性・頑丈さを考えると仕方のないことですが、「もう少し小さければ収納しやすいのに」と毎回思います。
重くて作業中に持ち歩けない
2つめは使用時の重さです。
本体の乾燥重量は0.73kgですが、使用時には中に水が入るため、約4.4kgになります。
持ち歩くのが無理な重さではありませんが、それではキャンプが筋トレになってしまいますよね。
ポケットに入るサイズではないので、設営や調理などの手を使う作業中に持ち歩くのは至難の技です。
動き回る時にはハクキンカイロがおすすめ
湯たんぽは持ち歩くのに不向きなので、私は作業中に暖を取る手段としてハクキンカイロをポケットに入れて携帯しています。
ハクキンカイロとは、発熱機構に白金(プラチナ)を使用した手のひらサイズの防寒グッズ。
一般的な使い捨てカイロではなくこの道具をおすすめするのは、冬キャンプに適した以下の特徴があるからです。
冷え切った手をサッと暖められる
ハクキンカイロはプラチナと燃料(ベンジン)による化学反応によって発熱し、その温度はなんと約60℃と湯たんぽ以上。
手の感覚が無くなるほど冷えていても10〜20秒程握るだけで指先まで暖まるので、私は常にポケットに忍ばせておき、作業の合間に触っています。
外気温に左右されすに発熱する
使い捨てカイロは発熱に水分が必要なので、氷点下では発熱しないことをご存知でしょうか?
そのため、外気温が氷点下数度の環境で使い捨てカイロの封を切っても、温めなければ発熱しません。
ハクキンカイロは温度の影響をほぼ受けない燃料を使用するため、氷点下数度でも問題なく発熱しました。
ハクキンカイロ株式会社の公式ホームページでは「氷点下40℃以下の極寒にもビクともしない」と書かれています。
富士山山頂の過去最低気温が氷点下38度なので、日本全国どこでも使えそうですね。
発熱時間が長く、温度も下がらない
ハクキンカイロは推奨されている燃料(ベンジン)を使用した場合、たったの25ccで約24時間も発熱し続けます。
さらに、燃料がなくなるまでほぼ温度が変わらないんです。
一方、使い捨てカイロは最大約14時間しか発熱しないうえ、徐々に冷めてしまいます。
長時間高温のまま発熱するハクキンカイロの方がキャンプに向いていると言えるでしょう。
おしゃれなデザイン
キャンプ用品は機能性だけでなくデザインにもこだわりたいですよね。
ハクキンカイロは銀ピカボディに切り抜きの無骨なデザインでアウトドアシーンにピッタリ!
付属のカバーもネイビー×アイボリー×ブラックと好みの組み合わせで個人的には大満足です。
他にも、蝶柄の切り抜きや迷彩柄などのおしゃれなハンディウォーマーが様々なメーカーから販売されているので、自分の好みにあったものを選べます。
低燃費でランニングコストが安い!
価格は約2,800円と、カイロにしては少々高く感じるかもしれませんが、使い捨てカイロと違って繰り返し使えます。
しかも、24時間使用してもかかる費用は約45円(25ccの燃料代)のみ!
キャンプ用品としてはもちろん、日常用途で使用するのもアリなので、外仕事の私は毎日使っています。
また、そうしたランニングコストの低さが理由で漫画「ゆるキャン△」にも登場しています。
心がじんわりと温まる(カイロだけに)シーンですので、その模様はぜひ自分の目で確かめてみてください!
最後に
冬キャンプに向けた準備として、厚着をする・冬用寝袋を用意するなどはもちろんですが、暖を取る手段も用意しておけばさらに快適に過ごせます。
腰を据えて落ち着くときや寝るときには湯たんぽ、動き回るときにはハクキンカイロと使い分ければ常に暖かいのでおすすめです。
寒さを乗り切る工夫を凝らして冬キャンプを満喫しましょう!