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シングルバーナーの選び方|キャンプ初心者におすすめ機種3選を用途別に紹介

キャンプ飯の調理にバーナー必須アイテムです。

クッカーで簡単な料理を作ったり、コーヒーを淹れるためのお湯を沸かしたり、こういった用途であれば焚き火よりもバーナーを使った方が準備も片付けも手軽に済ませられます。

しかし、バーナーにも様々な種類があるため、キャンプ初心者ではどれを買えば良いかが悩ましいところですよね。

そこで今回は、バーナーの中でも最もシンプルで使い勝手の良いシングルバーナーの選び方を紹介します。

燃料の種類から形状の違いまで徹底解説し、そのうえで用途別のおすすめシングルバーナー3機種ピックアップしましたので、これからキャンプ飯に挑戦しようと考えているキャンプ初心者の方はぜひ参考にしてみてください。

バーナーに使われる燃料の種類

まずは、バーナーの燃料について、大きく分けると以下の3種類になります。

  • ガス(CB缶)
  • ガス(OD缶)
  • ガソリン

この3つが一般的ですが、そのほかにも灯油が使えるバーナーや、ガソリンの中でもホワイトガソリン以外に自動車用ガソリンが使えるバーナーなども存在します。

オムニバーナーに灯油を注ぐ

ただし、燃料の管理に注意しなければならず、点火やメンテナンスもひと手間が必要だったりと、上級者向けのバーナーと言えるでしょう。

そのため、キャンプ初心者におすすめの燃料は、そうした難しい手順無しで使えるガスとなります!

ガスにもCB缶OD缶2種類があるため、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

コンビニでも買えるうえにとにかく安いCB缶

CB缶とは、馴染みのあるカセットボンベのことです。

ホームセンターやアウトドアショップはもちろん、コンビニや100均にも売っているので、どこでも買えます。

安さも魅力で、1本100円程度で購入できる商品もあるほどです。

この入手のしやすさがCB缶の魅力ですが、CB缶には「寒さに弱い」という弱点も存在します。

ガス缶の温度が低くなると、内部の圧力も低下し、すると火力が落ちてしまいます。

また、気温がそこまで低くない環境でも、長時間使用するとガスの気化熱によって温度が下がり、同様の現象が発生します。

この現象をドロップダウンと呼び、CB缶を使ううえで注意しなければならないポイントとなっています。

とはいえ、ちょっとお湯を沸かす程度であれば問題ありません。

  • 簡単に使えるバーナーが欲しい
  • 標高の高い山や氷点下のようなハードなシチュエーションでは使わない
  • 燃料費を抑えたい

以上のような人にはCB缶がおすすめです!

価格は高いが寒さに強いOD缶

OD缶のODとは「アウトドア」の略で、その名の通りキャンプや登山といったアウトドア用途に適したガス缶です。

寒さに強く、ガス缶表面の結露した水滴が凍り付くような気温でも、安定した火力で調理が可能です。

また、CB缶専用バーナーに比べると、OD缶専用のバーナーはコンパクトな商品が多く、荷物を小さくまとめたい人にも向いています。

その代わりに、CB缶に比べると価格が高く、コンビニやスーパーには売っていないため、入手のしやすさではCB缶に劣ります。

一般的な容量である250gのCB缶は安ければ100円台でも買えるのに対し、同じ容量のOD缶の価格は500円ほどからと、2~3倍程度の差になりますので、燃料費を抑えたい人には悩ましい点ですね。

  • 簡単に使えるバーナーが欲しい
  • 荷物をコンパクトにまとめたい
  • 安定した火力で調理したい

このような人にはOD缶がおすすめです!

ちなみに私は「バーナーもランタンも燃料は1つにまとめたい」というコダワリがあり、OD缶を使用するガスランタンと燃料を共通化するため、バーナーもOD缶用のものを選択しています。

コスパが優秀で寒さにも強いガソリンは上級者向け

初心者にはガスをおすすめしますが、ガソリンにも「上級者に愛される確かな理由」が存在します。

というのも、燃料費が安くてコスパに優れ、それでいて寒さにも非常に強いのです。

ガスでは火がつかないような環境でも安定して使えるため、特に登山をされる方に選ばれています。

「コスパが良くて寒さにも強い」と聞くとCB缶とOD缶の良いとこどりにも思えますが、一方でガソリンを使うバーナーでは点火時に「ポンピング」や「プレヒート」と呼ばれる作業が必要になったり、メンテナンスも欠かせなかったりと、ガスに無い「手間」が発生します。

アウトドア経験を積むと、そうした「手間」や「面倒」も楽しめるようになるのですが、最初の1台目からいきなり手を出すには少々ハードルが高いかなと私は感じます。

私のキャンプ仲間がガソリンのバーナーを初めて使った時に「ガソリンがちょっとこぼれて引火し、バーナーの近くに置いておいた物が燃えてしまった」なんてこともありました^^;

そうした経験もあって、私は初心者にはガソリンでなくガスをおすすめしています!

一体型と分離型の違いとは

バーナーには燃料以外に形状の違いもあり、バーナー本体をガス缶に直接繋げて使う「一体型」と、本体と燃料を離せる「分離型」の2種類があります。

こちらもまた一長一短ですので、それぞれの特徴を整理してみましょう。

コンパクトにまとめられる一体型

イワタニ ジュニアコンパクトバーナーで点火作業

一体型は、全体的なサイズが小さく、折り畳んだ時もコンパクトにまとめられるため、ソロキャンプなど荷物を小さくまとめたいユーザーに人気です。

また、価格も分離型に比べると安く、数百円で購入できる商品まであります!

SOTO アミカスでお湯を沸かす

注意点としては、OD缶用の一体型シングルバーナーですと、ガス缶の上にバーナーがあり、さらにその上で調理をするため重心が高く、若干不安定になってしまう点です。

それに対し、CB缶用の一体型バーナーは、バーナーの横からガス缶を接続する構造になっていて重心が低いため、安定感は高いです。

SOTO ST-310は輻射熱に注意

しかし、それはバーナーとガス缶との位置が近くなるということですので、輻射熱には細心の注意を払わなければ、一歩間違えれば大事故に繋がってしまいます。

バーナーの上で熱されたスキレットや鉄板は、食材のある上方向だけでなく、地面の方にも熱を放射します。

この熱を輻射熱と呼び、輻射熱によってガス缶が加熱され続けると、大爆発を起こしてしまうのです。

ちょっとお湯を沸かす程度であれば問題ありませんが、大きい鍋やダッチオーブンで長時間調理をする際には、輻射熱対策が必須です!

一体型のCB缶用シングルバーナーを使って、蓄熱性の高いスキレットや鉄板などで調理をしたい場合は、遮熱板を必ず使い、ガス缶の温度にも注意しましょう。

  • 荷物を小さくまとめたい
  • 安いバーナーが欲しい

こんな人には一体型がおすすめです。

ただし、CB缶用一体型バーナーを使う際には、遮熱板を用意するなど輻射熱対策はマストです!

安定性・安全性を重視するなら分離型

SOTO シングルバーナー ST301

分離型は、バーナー本体とガス缶が離れており、一体型の弱点であった安定性と安全性の両方に優れている特徴があります。

バーナー本体を地面に直接置けるため、安定感は抜群です。

さらに、熱源とガス缶を離せるため、輻射熱の心配も無くなります!

一方、バーナー部分と燃料との接続部分が別々になっているため、折り畳んだ時のサイズ缶は一体型に比べると大きくなってしまいます。

また、価格面でも高価な商品が多く、最低でも8,000円程度から、といった金額になります。

  • 事故を心配せずに使いたい
  • 安心・安全のためならお金を出しても良い

このような人には分離型をおすすめします!

分離型の格安品はイマイチ

一般的に、分離型バーナーは8,000円程度からとお伝えしましたが、Amazonなどを見てみると、中には2,000円程度で購入できる商品もあります。

そのうえCB缶とOD缶の両方に対応しているものまであり、この価格ははっきり言って「異常」としか思えませんが大丈夫なのでしょうか…?

そこで、「この価格で分離型バーナーが手に入るのなら」と、試しに1つ購入してみたのですが、同じガスを使っているのに火力が弱かったりと、はっきり言って「2,000円なりの出来かな」というのが正直な感想です。

「ただ火が弱いだけ」ならまだ良いですが、火やガスを扱う器具ですので、万一のことを考えると、怪しい格安品はおすすめしないですね^^;

ちなみに先ほど一体型の解説時に「数百円で買えるような商品」の話題を出しましたが、一体型は分離型に比べてパーツ点数が少ないことで差も生まれにくいのか、格安品でもそこまで悪くはない印象でした。

とはいえ、初心者が最初の1台として買うなら、SOTO(新富士バーナー)などの信頼できるメーカーの商品を選ぶのがベストです!

初心者キャンパーにおすすめしたい用途別バーナー3選

ここまでお伝えしてきた燃料と形状についての内容をもとに、初心者におすすめのシングルバーナーを、用途別に3機種ピックアップしました!

「あなたがバーナー選びで何を重視するのか」を考えたうえで、参考にしてみてください。

とにかくコンパクトにしたいならSOTO アミカス

SOTO アミカスはコンパクト

荷物を小さくまとめたい人向けにおすすめなのが、SOTO アミカス コンパクトストーブ SOD-320です。

クッカーにSOTO アミカスとOD缶を収納

OD缶用バーナーの中でも特に小さく、バーナー本体とOD缶をクッカーにまとめて入れられるほどのサイズ感が魅力です。

ソロキャンプはもちろんのこと、寒さに強いOD缶を使うので、荷物を少しでも軽くしたい登山用途にもまさに最適のバーナーと言えます!

火口が小さく、大きな鍋を温めようと火力を高めすぎると鍋が焦げてしまいますので、大量の料理をまとめて作りたい人には向いていません。

少人数のキャンプや登山用小さいバーナーが欲しい人なら、SOTOのアミカスを選べば間違いないです!

ランニングコストを抑えたいならSOTO ST-310

SOTO レギュレーターストーブ ST-310

燃料費を少しでも抑えたいなら、OD缶でなくCB缶を使うバーナーを選びましょう。

そして、そんなCB缶用一体型シングルバーナーからおすすめするのが、SOTO レギュレーターストーブ ST-310です。

SOTO ST-310に搭載されたマイクロレギュレーターの仕組みを図解

ST-310は、マイクロレギュレーターと呼ばれる機構が内蔵されており、寒い場所や長時間の使用でもドロップダウンが起きにくくなるよう工夫されています。

つまり、CB缶の弱点を克服したCB缶用バーナーというわけですね。

SOTO ST-310の詳しい紹介や、使い勝手をさらに高める簡単カスタマイズ方法については、こちらのページで紹介しています。

SOTO レギュレーターストーブ ST-310 SOTO レギュレーターストーブ ST-310の使い方と便利なカスタムを紹介

大きい鍋での調理も安心!分離型バーナー SOTO ST-301

キャンプで鍋料理

家族や友人など、大人数でのキャンプをするなら、料理もその分だけ大量に用意する必要があります。

そして大きい鍋で調理をするなら、やはり分離型バーナーがおすすめです!

輻射熱による事故も防げますし、重心が低くなることで、大きくて重たい鍋もしっかりと支えてくれます。

そして、大人数用の料理を作るためという理由で分離型バーナーを選ぶなら、SOTO シングルバーナー ST-301がぴったりです!

CB缶を燃料としているためランニングコストが安く、そのうえ分離型バーナーとしては最安クラスで、まさに入門向け分離型シングルバーナーと言えます。

SOTO ST-301とST-310の火口を比較

火口が広くなっているおかげで、大きな鍋も焦がさずに温められ、グルキャンでのキャンプ飯作りに最適です。

ただし、先ほどのST-310と異なり、レギュレーターは付いていないため、ドロップダウンには注意が必要です。

レギュレーターが付いたCB缶用分離型バーナーとしては、同じSOTOからFUSION(フュージョン)ST-330も販売されていますが、価格が1,000円ほど高くなり、火力がやや落ちて火口も小さくなるため、冬に登山をするような人以外はST-301で良いでしょう。

ST-301は、けんいちさんの買って良かったキャンプ道具トップ10にも選ばれており、その実力は折り紙付きです!

あなたの用途に合わせた最適なシングルバーナーを見つけよう

シングルバーナーキャンプやアウトドアに必須と言っても良いアイテムですが、残念ながら「誰にでもおすすめの機種」は存在しません。

寒さに強いけど価格は高い、安全だけどコンパクトにはならないなど、その機種ごとに長所と短所は必ずあります!

しかし、寒さに強くない機種だとしても、そもそも冬キャンプをしない・登山をしない人であれば関係ありませんよね。

あなたがどんな場所で・どのようにバーナーを使うのかをイメージして必要な機能をまとめ、あなたに最適な1台を見つけましょう!

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