キャンプ用の調理器具として人気が高いのが鉄板です。
厚みのある鉄板は蓄熱性が高く、分厚いステーキ肉もムラなく焼けて、フライパンやクッカーで焼くのとはひと味違います。
そして何より、その質実剛健で超シンプルな見た目で無骨さを演出してくれることが多くのキャンパーの心を掴み、鉄板は今やキャンプの定番調理器具の1つとなっているのです。
そんな鉄板系のアイテムですが、これまでは安い物でも3,000円程度といったお値段相場でした。
ところが先日、100均のCan★Do(キャンドゥ)でキャンプ用のミニ鉄板が発売され、「100円で鉄板が買える」ということで大きく話題になりました。
SNS上で騒がれるや否や一瞬で売り切れてしまい、入荷待ちになっている店舗も多いのだとか…。
その時に買えなかった方や、そして私のようにそもそも近くにキャンドゥが無い方などの「ミニ鉄板難民」に朗報です。
100均のSeria(セリア)でもミニ鉄板が発売されたのです!
私も無事に入手できましたので、今回はセリアのミニ鉄板の使用感と、買って最初に行うシーズニングやお手入れ方法をまとめて紹介します。
Seria ミニ鉄板が早くも品切れ続出!
今回紹介するのは100円均一ショップ『セリア』が2020年12月末ごろに発売したミニ鉄板です。
最近はアウトドア用品に力を入れている100均も多いですが、中でもセリアはその先駆けとも言えるくらい早くからキャンプギアを幅広く展開しています。
シェラカップや、シェラカップにスタッキングできるザルまで100円で手に入るのですから驚きですね。
シェラカップは料理や炊飯もこなせるキャンプに必須の万能ギア|おすすめ4選そんなセリアがミニ鉄板を出したとなれば、人気が出ないはずがありません。
流行語にも選ばれた「ソロキャンプ」にもぴったりなミニ鉄板は早くも品切れ続出で、私の近所のセリアでも売り切れてしまっている店舗が増えてきました。
ちなみにキャンドゥのミニ鉄板もセリアのミニ鉄板も、発売元はどちらも同じ「エコー商事株式会社」となっています。
キャンドゥ製ミニ鉄板との違い
キャンドゥの後を追うように発売されたセリアのミニ鉄板ですが、似ているようで、実は細かい違いがあります。
その違いは主に以下の2つ。
- 鉄板の厚み
- リフターの付属の有無
1つは鉄板の性格を決める厚みです。
鉄板は厚ければ厚いほど蓄熱性が上がり、食材にムラなく火が通るため、分厚いステーキ肉も美味しく調理できます。
一方で、厚くなるほど鉄板が温まるまでの時間は長くなるため、サッと温めて料理をしたいという時には厚すぎない方が良いかもしれませんね。
私はキャンドゥが近くに無いため買えませんでしたが、購入された方の報告などを見てみるとキャンドゥ製のミニ鉄板の厚みは1.5~1.7mm程度とのこと。
それに対しセリアのミニ鉄板は2.5mmと、セリアの方がやや厚く作られています。
この違いが味や使い勝手にどの程度影響してくるのかが気になりますので、もしも両方とも持っている方がいましたら、コメント等で感想を教えていただきたいです!
もう1つの大きな違いが、鉄板を持ち上げたり移動したりするのに便利な「リフター」が付属するかどうかです。
キャンドゥではリフターが標準で付属していましたが、セリアは鉄板のみしか入っておらず、リフターは別で用意する必要があります。
とはいえキャンドゥのミニ鉄板に付属するのはもんじゃ焼き用のトングのような簡易的なものですので、しっかりしたリフターが欲しい人は別途用意した方が良いことに変わりは無いでしょう。
私は「セリアのミニ鉄板用のリフターとして使える」と聞き、ダイソーの『厚手スクレーパー』を買ってきました。
リフター用に空いた穴にぴったりハマり、安定感があります。
ただし、鉄板に比べるとやや大きいため、せっかくのミニ鉄板のコンパクトさを打ち消してしまっているような気も…^^;
セリアのミニ鉄板に使えるおすすめのリフターなどあれば、コメント等でぜひ教えてください!
ミニ鉄板のシーズニング方法を解説
鉄板やスキレットといった鉄製品は、購入したら使う前にシーズニングと呼ばれる作業をしなくてはいけません。
こちらではセリアのミニ鉄板のシーズニング方法を、写真付きで解説します。
開封したら、まずは食器用洗剤で洗い流します。
錆止めのために塗られている工業用油を落とすために「空焼きをして冷ましてから中性洗剤で洗う」という方法もシーズニングでは一般的ですが、今回はセリアのミニ鉄板裏面の説明書の手順で行いました。
表面の水を布巾で拭き取ったら、火にかけます。
その際、輻射熱でガス缶が加熱されないよう、注意しながら行いましょう。
鉄板の色が少しずつ変化してきました。
全体に熱が通るように、鉄板の位置をずらしながら火をかけていきます。
ひっくり返して、反対側も火にかけておきました。
鉄板の色が変わったら火を止めます。
均一にはなりませんでしたが、味があって気に入っています。
鉄板が冷めたら食用油をキッチンペーパーで薄く塗り広げます。私はオリーブオイルを使いました。
裏面にもしっかりと塗っておきましょう。
表・裏面の全体に塗り広げました。
油を塗った鉄板を再度火にかけます。
煙が出なくなる程度まで加熱したら火を止め、冷めたらキッチンペーパーで表面に残った油をふき取ってあげればシーズニング完了です。
ちなみに説明では「火にかけて油を薄く塗り、カラ焼きをしてください」とあるので、1回目の空焼きをスキップしても良いのかもしれません。
鉄製品のシーズニングやお手入れ手順には諸説あり、個人だけでなくメーカーからの説明でも意見が分かれることがあるほどです。
以前に紹介したヨコザワテッパンの説明と比べても違いがちらほら見られますね。
肉が素早く美味しく焼けるヨコザワテッパン|シーズニングや安全対策も解説ミニ鉄板で焼いてみた
シーズニングが終わったミニ鉄板を使って、食材を焼いてみました。
まずはお歳暮でもらったハムから。
やや厚めに切ったハムが、ジュウジュウと小気味良い音を立てながら綺麗に焼けていきます。
シーズニングをしたばかりのほぼ新品状態ですので、ひっくり返す際に少しくっつきますね。
そんな時も、スクレーパーががっちりとホールドしてくれて安心です。
外はカリカリで焦げすぎず、中にも熱がしっかりと通り、最高のおつまみになりました。
ハムを焼いた後、ちょっと冒険心がうずいてしまい、生卵を投入してみることに。
溢れるかどうかギリギリでしたが、せり上がったフチが活躍し、卵を鉄板の上に留めることに成功しました!
この後は卵を崩してスクランブルエッグにしてしまいましたが、ちょうどいいサイズの蓋を用意しておけば目玉焼きも作れそうですね。
スーパーに売っていた1パック2個セットの牛肉100%ハンバーグがミニ鉄板にぴったりサイズでした。
肉汁がどばどば出てきて、油が周囲に飛び跳ねてしまいましたが、鉄板がじんわりとムラなく熱してくれて、仕上がりはもう大満足。
これをキャンプで食べられたら最高ですね…!!
次回のキャンプ時には、必ず買って行きたいです!
ミニ鉄板のお手入れ・保管方法
食材を焼いて楽しんだ後は、鉄板のお手入れの時間です。
鉄製品は放っておくと錆びてしまうため、綺麗に長く愛用するためにも、正しいお手入れと保管方法をマスターしておきましょう。
お手入れ方法も、パッケージ裏面の方法を参考にしながら進めていきます。
ここでは、記載されている手順通りに洗剤を使ってみました。
まずは鉄板についたコゲを落としましょう。
ヘラなどで擦ったり、コゲがこびりついている場合には火にかけて焼き切るのもおすすめです。
コゲ落としの際には、リフターとして使っていたスクレーパーが大活躍してくれました。
鉄板が冷めているのを確認してから、まずは食器用洗剤とスポンジで汚れを落とします。
鉄板を洗い流したら、布巾やキッチンペーパーで水分が残らないよう、丁寧に拭き取りましょう。私は水気を飛ばすために火にかけました。
水気を拭き取ったら、鉄板全体に食用油を薄く塗ります。
裏面にも忘れずに。
これで鉄板のお手入れは完了です!
保管は新聞紙に包む方法が推奨されていますが、我が家には新聞が無いのでキッチンペーパーで包みました。
私はその上からさらにジップロックで包んで、鉄板がなるべく空気と触れないようにして保管しています。
ミニ鉄板と組み合わせたいキャンプギア
ミニ鉄板の最大の魅力は、やはりそのサイズ感でしょう。
一般的なB6やA5サイズの鉄板よりもさらに小さいため、ソロキャンプに持っていくのに最適です。
そんなミニ鉄板と相性抜群なのがメスティンです!
ミニ鉄板は通常サイズのメスティンにぴったり収まります。
ポケットストーブと一緒にスタッキングをして持ち運べば、メスティンでお米を炊き、ご飯が炊けたら今度は鉄板でお肉を焼きながら食べると、いつでもどこでも焼肉定食気分を味わえます!
私はtrangia(トランギア)とMilicamp(ミリキャンプ)のメスティンを持っていますが、どちらのメーカーのメスティンにも収納できました。
残念ながら厚手スクレーパーは入らなかったため、メスティンに収まるサイズのリフターも見つけたいですね。
DOD ぷちもえファイヤーを火入れ中 pic.twitter.com/C4L6NayTeX
— うぃる (@wright_ssvd) February 6, 2021
それと先日に行ったキャンプで、DODのコンパクト二次燃焼ストーブ『ふちもえファイヤー』の初火入れをしてきました。
辞書と同じくらいの小さなサイズ感ながら、拾った枝を放り込むだけでガンガン燃えてくれる燃焼効率の高さが魅力のぷちもえファイヤーですが、こちらにミニ鉄板を載せても楽しそうですね。
二次燃焼ストーブは火力が高いため、タフな鉄製のギアが合いますし、コンパクトなギア同士を組み合わせた時のなんとも言えない満足感もたまりませんので、次回のキャンプではミニ鉄板とぷちもえファイヤーで焼肉に挑戦してみようと思います!
まとめ
これまで、キャンプ・アウトドア用のコンパクト鉄板といえば数千円程度が当たり前でした。
そんな中で登場した100均のミニ鉄板…先陣を切ったキャンドゥに、鉄板の厚みで差別化を図ったセリアと、どちらも大人気で品売れ続出中です。
サイズこそ小さいものの、鉄板の楽しさは存分に満喫できますので、まずは100円の鉄板を試してみて、気に入ったらもう少し大きく厚い鉄板を買ってみるという形で鉄板のお試しとして使ってみるのもおすすめです。
人気の100均ミニ鉄板、店頭で見かけたらぜひゲットして鉄板デビューしてみてはいかがでしょうか。
こんにちは。同じセリアのキャンプコーナーに焼き網に引っ掛けてトングかけるやつがあります。(針金を曲げてあるだけですが)
リフターがわりにも使えて一石二鳥です。
長く使う場合、オイルを塗って空焚きを5,6回した方がいいかもしれないですね!
その方がムラなく綺麗な見た目になるし、食材もくっつきにくくなり一石二鳥!!
スクレーバーの取っては木材なので
メスティンに収まる長さに切ってしまえばいいですよ
他のもいろいろ代用できるけどやっぱりスクレーバーが使いやすかったです
今日のお昼に20枚くらい有りました
100均で売ってる栓抜がリフター代わりになりますよ❗️
手元の方を曲げると使いやすくなります
キャンドゥの鉄板使ってますが栓抜をリフターにして元々のリフターをスクレーパーに使ってます
コメントありがとうございます!
栓抜きを加工するというのは目からウロコでした!
100均で良さげな栓抜きを見つけたら試してみますね