イワタニのジュニアコンパクトバーナーはAmazonのシングルバーナー部門でベストセラー1位を誇る大人気のシングルバーナーです。
安心と信頼の国内メーカー製でありながらお手頃価格を実現し、そのコンパクトさと使いやすさからも「初心者キャンパーなら、これを買おう!」と間違いなくおすすめできる商品となっています。
今回は、そんなジュニアコンパクトバーナーの人気の秘密を実際の使用感や検証結果とともにお届けします。
もくじ
イワタニ ジュニアコンパクトバーナーの魅力
イワタニ ジュニアコンパクトバーナーの最大の魅力は、そのコストパフォーマンスの高さにあります。
オープン価格のため定価はありませんが、実際の販売価格は4,000円以下です。
バーナーのメーカーとしてはSOTO(新富士バーナー)と並んで有名なイワタニ製の商品でありながら、このお手頃価格を実現しているのは驚きですね。
そしてもちろん、「ただ安いだけ」では定番商品にはなりません。
それでは、「安いだけ」でないジュニアコンパクトバーナーの人気の秘密を見ていきましょう。
クッカーにスタッキングできるコンパクトサイズ
ジュニアコンパクトバーナーは、アウトドア好きなユーザーの中でも特にソロキャンプ・ツーリング・軽登山をする層から愛されています。
その理由は、コンパクトなサイズ感にあります。
脚を畳んでハードケースに収納できるのですが、そのハードケースごと、さらにクッカーの中に入れてまとめて持ち運べるのです。
荷物をなるべく小さくまとめたい場合、道具1つ1つのサイズ感も重要ですが、このように「スタッキングしてまとめられること」も大切なポイントです!
クッカーとバーナーはセットで使うアイテムですので、それらをこうして1つにスタッキングできると、いざ使う時にもサッとまとめて取り出せるので便利ですね。
カセットガスが使えるので入手しやすくコストも安い
ジュニアコンパクトバーナーは商品自体の価格が安いのはもちろんですが、燃料にCB缶(カセットボンベ)を使うのでランニングコストもめちゃくちゃ安く抑えられます。
キャンプや登山で使うバーナーでは、肉まんのような形のOD缶(アウトドア缶)を使うタイプの商品もありますが、アウトドアショップやキャンプ場くらいでしか購入することが出来ないうえ、価格もお高めです。
その点、馴染みのあるCB缶ならばスーパーやコンビニでも簡単に手に入りますし、何より「安い」というのは、あれもこれも揃える必要があって出費を出来る限り抑えたい初心者には特にありがたいポイントです。
持ち運びやすいサイズ感と、入手しやすい燃料が使えるという2点が、アウトドアバーナーの定番商品の地位を確立させたのでしょう。
ジュニアコンパクトバーナーの組み立て方
ジュニアコンパクトバーナーは、小さく収納できるだけでなく組み立ても簡単で、使いたい時にすぐ使えます!
その組み立て手順を見てみましょう。
まずは脚を広げるのですが、一気に最大まで広げるのでなく、一直線になるようにしてあげると脚同士が干渉せずに組み立てられます。
立てた状態の脚を1本ずつ広げます。
3本の脚を広げたらバーナーを立てて、4本の五徳を広げていきます。
CB缶の溝とバーナー側の取り付け部の出っ張りの向きを合わせて押し込みます。
ジュニアコンパクトバーナーの使用感
それでは、ジュニアコンパクトバーナーを実際に使ってみた感想をまとめていきます。
結論から言えば、目立った欠点が無く、「カセットボンベを使うバーナーとしては死角なし」と表現しても良いほどで、さすがランキング1位の定番商品だと納得できる商品でした。
片手で操作できる快適な使用感
ジュニアコンパクトバーナーを使っていて地味ながら嬉しい点が、片手で完結する操作性の高さです。
ガス調整ツマミと点火スイッチがすぐ近くにあるため、ツマミを回してスイッチを押して…という一連の手順を、いちいち持ち替えたりせずスムーズに行えます。
空いた左手でガス缶を持っておけば安定するので、操作を片手で完結させられるのは非常にありがたいですね。
同じく定番のシングルバーナーであるSOTOのST-310は「スイッチが押しにくい」という弱点があるので、この点はジュニアコンパクトバーナーが大きく勝るポイントです!
寒冷地・長時間の使用には不向き
ジュニアコンパクトバーナーの弱点を挙げるとすれば、やはりCB缶を使用する性質上、どうしても避けられないドロップダウン現象により、低温下や長時間の調理には向いていないことでしょう。
ガス缶の温度が下がると、内部の圧力も下がり、そのせいでガスが気化しにくくなり、火力が弱くなってしまいます。
これをドロップダウンと呼び、もともと気温の低い寒い場所での使用はもちろん、気温は高くてもガスを長時間吹き出し続けることでも発生する現象です。
高価なOD缶ならば温度が下がっても圧力が低下せずに高い火力を保てますので、価格との兼ね合いや、「どんな料理を作りたいか」「どんな場所で使うか」といった実際の利用シーンに合わせて商品を選びましょう。
とはいえ0℃を下回るような寒い場所でなければCB缶でも問題無く使えますし、初心者がいきなりそんな過酷な環境でキャンプをすることもありませんので、「寒い場所や長時間の使用では火力が落ちる」とだけ知識として覚えておけば問題無しです!
工夫が詰め込まれた五徳が便利すぎる!
ジュニアコンパクトバーナーを使ってみて驚いたのが、五徳の機能性の高さでした。
何気ない見た目ながら、細かい工夫が詰め込まれていて、思わず「ほほう…」と感心してしまうほどです。
幅広いサイズのクッカーがフィット
ジュニアコンパクトバーナーの五徳は、よく見ると階段状になっています。
この段差が、大小さまざまなサイズのクッカーとフィットし、お湯がぼこぼこと沸騰していてもビクともしない安定感を生み出してくれるのです。
4本からなる五徳というだけでも、3本のタイプよりも安定感があるのに、この段差のおかげでより安心して使えます。
風防を兼ねた五徳で強風にも耐えられる
ジュニアコンパクトバーナーの五徳は、風防の役割も兼ね備えています。
バーナーの火口が高い位置にあるため、風の影響を大きく受けそうなものですが、五徳が風から守ってくれるのです。
その効果を試すべく、横から扇風機の風を当てるテストをしてみたところ、「強」にしても炎が吹き消されてしまうこともなく、風防を兼ねた五徳の優秀さに驚かされてしまいました。
ジュニアコンパクトバーナーと組み合わせて使いたいおすすめ商品
単体でもとにかく優秀なジュニアコンパクトバーナーを、さらに便利に、そして安全に使えるようにしてくれる商品を2つご紹介します。
遮熱板
1つ目のアイテムは、輻射熱からガス缶を守ってくれる遮熱板です。
大きな鍋や、蓄熱性の高いスキレットなどをバーナーで熱すると、下方向にも熱が発生し、それを輻射熱と呼びます。
そして、輻射熱によりガス缶が熱されると、最悪の場合、大爆発を引き起こしてしまいます。
その輻射熱からガス缶を守るためのアイテムが、遮熱板です。
特に、ヨコザワテッパンのような鉄板を使って調理する際には、遮熱板は必須アイテムですね。
肉が素早く美味しく焼けるヨコザワテッパン|シーズニングや安全対策も解説小さい鍋でちょっとお湯を沸かす程度ならば遮熱板無しでも問題ありませんが、それでも油断していて事故を起こすよりも、安全対策をしっかりとしておくことが大事だと、僕は考えています。
ですので、ぜひジュニアコンパクトバーナーと一緒に揃えていただきたいですね。
ちなみに僕が使っている遮熱板は、ジュニアコンパクトバーナーのハードケースに本体と一緒にまとめて収納できるのでおすすめです!
バーナーパット
もう1つのおすすめ商品が、バーナーにのせることで冷えを熱に変換し「とろ火調理」を可能にするバーナーパットです。
シングルバーナーの炎は1点に集中するため、全体をじっくり温めることが苦手で、クッカーを焦がしてしまいがちです。
そんな時にバーナーパットがあれば、焦がすことなくじんわりと温められます。
また、様々なサイズのクッカーをのせやすい五徳ですが、メスティンなどの長方形のような形状のクッカーや、底の小さなシェラカップはフィットしないという弱点があります。
その弱点も、バーナーパットを使うことでカバーできるのです!
そのままではフィットしないメスティンも、パットを使うとこの通り、安定して置くことが出来ます。
クッカーを焦がさずに調理ができるバーナーパットですが、火を熱に変換して、点でなく面で温めるというアイテムですので、輻射熱も大きいです。
そのため、先ほど紹介した遮熱板を必ず組み合わせて使いましょう。
そして、遮熱板はガス缶を輻射熱から守ってくれますが、遮熱板で覆われていないガス調整ツマミなどは熱に晒されることになります。
その結果、「ツマミが熱で溶けてしまった」なんて場合もありますので、炎の強さや使用時間にはくれぐれも注意しながら使いましょう!
コスパ最強のおすすめシングルバーナー
イワタニのジュニアコンパクトバーナーは、実売4,000円弱のお手頃価格なうえに、入手しやすいCB缶が使えてランニングコストも抑えられていて、ベストセラーになるのも頷けますね。
さらには細かい工夫によって使い勝手も優秀で、「初心者キャンパーがバーナー選びに迷ったらこれを買おう!」と言えるほど、買って間違いなしのコスパ最強シングルバーナーです!
扇風機で風を当ててみたテストなども動画で解説していますので、YouTubeも合わせてチェックしてみてください。