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みなみの桜と菜の花まつりは混雑に悩まず早咲きの桜を楽しめる穴場イベント

みなみの桜と菜の花まつり アイキャッチ

まだまだ寒さの厳しい2月に咲く早咲きの桜といえば「河津桜(カワヅザクラ)」が全国的に有名です。

河津桜は、ソメイヨシノよりも濃いピンクの花弁と、咲き始めから満開までに約1ヶ月とゆっくり時間をかけて咲くために見ごろを長い期間楽しめることが魅力の桜です。

静岡県伊豆に位置する河津町の「河津桜まつり」では850本もの河津桜が川に沿って立ち並び、町内に咲いている総本数はなんと8,000本にもなることから、たいへんに人気なイベントで、1ヶ月の開催期間での来場者数は約100万人とも言われています。

河津桜まつりで2019年の春を先取り!2月に開花する早咲きの桜を満喫してきました

しかし、その観光客の多さゆえに休日には最寄りの高速道路インターから河津町までに車で4時間以上かかり、さらにはやっとの思いでたどり着いても駐車場が全て満車で停められないなんてことも…

貴重な休日にせっかく長い時間をかけて見に行ったのに、駐車場にも停められずに車の窓から眺めて終了なんて悲しいですよね。

そこで本日は、「河津桜まつり」に負けず劣らずの美しい河津桜を、「河津桜まつり」よりも少ない人の中でおもいっきり満喫できる静岡県南伊豆町のイベント「みなみの桜と菜の花まつり」をご紹介します。

静岡県南伊豆町「みなみの桜と菜の花まつり」

みなみの桜と菜の花まつり 看板

「みなみの桜と菜の花まつり」は例年2月の上旬から3月の上旬にかけて実施されるイベントで、21回目の開催となる2019年は2月10日~3月10日が開催期間となっています。

河津の「河津桜まつり」と異なり、「みなみの桜と菜の花まつり」と名称に菜の花が含まれている通り、桜と菜の花のダブル主人公体制で行われるイベントです。

「河津桜といえば河津桜まつり」というイメージが強いためか、同じ時期に開催される同種のイベントでありながら、注目度は河津にやや劣るかなといったところ。

だからこそ、そこまでの混雑に悩まされずに楽しめるのです!

けんいちさんが家族で訪れたのは日曜日だったそうですが、河津の方では駐車場がいっぱいで停められなかったのに対し、南伊豆では無事に駐車できてお祭りを満喫されたのだとか。

「みなみの桜と菜の花まつり」へのアクセス

「みなみの桜と菜の花まつり」の開催される南伊豆町の下賀茂(しもがも)に行く場合は、車ですと河津へ行くのとほぼ同じルートです。

東京方面からは国道135号線を、名古屋方面からは伊豆中央道をそれぞれ通って下田へ向かい、下田から国道136号線を15分ほど走ると南伊豆町へ辿り着きます。

私達は車で河津から向かったのですが、渋滞の無い平日の昼間におよそ40分ほどで着きました。

「みなみの桜と菜の花まつり」開催期間中は多数の駐車場が用意されますが、料金はどの駐車場に停めても変わりません。

駐車場の料金が一律という点は「河津桜まつり」と同じですが、料金は「みなみの桜と菜の花まつり」の方が安く設定されています

駐車料金
常用車 ¥500 / 台
バイク ¥200 / 台
バス(マイクロ含む) ¥2,500 / 台

私達はスナック「すずらん」というお店近くの駐車場に車を停めました。

普通の民家でしたが、お祭りの間は駐車場として開放しているようですね。

車を停めて「さあ、出発!」と逸る気持ちを抑え、まずは詳しい人にお話をうかがってみることに。

そこで、駐車場の前で案内をされている女性に、おすすめスポットや巡り方を尋ねてみました。

みなみの桜と菜の花まつり 駐車場 案内

「ぐぅ~っと回って、ぐぅ~~っと行って…」と教えていただいたので、アドバイスに倣って「ぐぅ~~」っと見て行きましょう!

満開の桜を独占しているかのような程よい混雑具合

南伊豆 下賀茂 道路沿いに咲く河津桜と菜の花

駐車場を出てみると、早くも桜と菜の花が姿を見せてくれました。

道路沿いは桜よりも菜の花の方がぎっしりしていて存在感が強いですね。

ちなみに「河津桜」とは品種名のことですので、河津でなく南伊豆に咲いていても立派な「河津桜」なのです。

南伊豆 下賀茂 青野川に向かって歩く男性

それでは「ぐぅ~」っと回って、メインの青野川へ向かってみましょう。

みなみの桜と菜の花まつり 青野川 遊歩道の桜と菜の花

青野川沿いの遊歩道に上がってみると、見事な満開の河津桜が出迎えてくれました。

咲き具合は河津と同程度で、2月末時点で葉が混じり始めていますね。

しかし、花びらの色が濃いために、葉が混じっても見た目の美しさが損なわれていないのは観光客として嬉しいポイントです。

そしてやはり、重要なのが人の数ですね。

みなみの桜と菜の花まつり

平日の昼間にしては人が多い…とは言いつつも、河津に比べると混雑度合いは控えめな印象。

人が少なくて寂しいといったわけではなく、適度な賑わいがあり、そのうえでマイペースに桜を楽しめるというのはありがたいですね。

人混みがあまり得意でないことから、ディズニーのような人気テーマパークにも殆ど行かない私としては、「みなみの桜と菜の花まつり」の程よい混み具合は心地良く感じます。

みなみの桜と菜の花まつり 満開の河津桜

満開で見ごろの桜を、まるで独り占めしているような贅沢な感覚がたまりませんね。

みなみの桜と菜の花まつり 青野川から眺める河津桜

川の方へと降りてみると、遠くの方まで桜が続いている様子がうかがえます。

桜の木1本1本の間隔がやや広いのか、河津の方が桜並木の密度は高い印象

しかし、かと言って河津に劣るのかと言えばそんなことはありません。

青野川沿いの桜並木に生えている河津桜の本数は約800本ですが、ソメイヨシノなどの他の品種の桜がおよそ200本生えており、それらを合わせて「青野川千本桜」と称されています。

時期をずらして訪れれば、また異なる桜の姿を眺められるということですね。

道の駅「下賀茂温泉 湯の花」

遊歩道に戻り、青野川の下流方向へ歩いていくと、人の数が少しずつ増えてきました。

みなみの桜と菜の花まつり 道の駅 湯の花 露店

青野川沿いにある道の駅「下賀茂温泉 湯の花」の敷地内に露店や移動販売のお店が来ており、そのため道の駅に近付くにつれて混み合ってくるというわけですね。

また、道の駅の駐車場に車を停めて桜を見学に行くことも可能です。

MEMO
普段は駐車料金が無料の道の駅ですが、みなみの桜と菜の花まつり開催期間中は有料となります。

道の駅の建物内では地元のお野菜の販売もされており、中に入るのをためらうほどの盛況っぷりでした。

人力車に乗ってお花見を楽しめる

みなみの桜と菜の花まつり お花見人力車乗り場

「お花見人力車乗り場」も道の駅内にあり、人力車に揺られながら桜を優雅に楽しむことも出来ます。

みなみの桜と菜の花まつり お花見人力車

この日も、人力車に乗ってお花見を楽しまれている観光客を2~3組ほど見かけました。

先日、福岡を訪れた際に人生初の人力車体験をしてきましたが、独特の視点の高さが面白かったですね。

車なしの徒歩で回れる!博多駅周辺のおすすめ観光スポットとグルメを紹介|福岡観光旅行2日目!

温泉街としても有名な下賀茂

南伊豆 下賀茂温泉 説明書き

南伊豆町と言えば「下賀茂温泉」で有名な温泉街です。

南伊豆 下賀茂温泉 湯けむり

町の至る所から温泉の湯気が立ち上っています。

歩き疲れた後に温泉に浸かって過ごせたら、もう最高以外の何ものでもないですね。

今回はスケジュール的な問題で温泉には入らずじまいでしたが、温泉大好きな私としては非常に心残り…日を改めて、温泉を堪能させていただきます!

道の駅には足湯も用意されていますので、温泉を楽しむ時間が無い人も温泉気分をちょっぴり味わえます。

露店のおじさんが面白すぎた!

早朝から河津を訪れ、お昼も食べずにそのまま南伊豆へと移動して撮影をしていた私たちの空腹具合はそろそろ限界。

露店で何かを食べようと探していたところ、小ぶりの可愛い伊勢海老が目に留まりました。

みなみの桜と菜の花まつり 伊勢海老

この伊勢海老を使ったお味噌汁や焼きサザエを販売しているお店のおじさんがとにかく面白い方で、ついつい話し込んでしまいました。

みなみの桜と菜の花まつり 伊勢海老のお味噌汁
みなみの桜と菜の花まつり ナマコとサザエ

すると、伊勢海老のお味噌汁だけでも600円のはずが、サザエとナマコをそれぞれ2人前ずつオマケで、全て合わせて600円でいただいてしまいました…ありがとうございます!

みなみの桜と菜の花まつり 露店のおじさんと談笑

素敵な笑顔も、ありがとうございました!!

お味の方も、伊勢海老の出汁がたっぷりと出たお味噌汁に、海老味噌を溶いて飲むと風味がさらに増して大満足でした。

パン屋「パンダモンデ」でカリふわなメロンパンを購入

お味噌汁とサザエ、ナマコをつまんだものの、主食を食べていなかったのでまだまだ空腹は満たされません。

みなみの桜と菜の花まつり パン屋「パンダモンデ」看板

道の駅から遊歩道に戻るとパン屋さん「パンダモンデ」の看板があり、そちらでパンを買っていくことに。

みなみの桜と菜の花まつり パン屋「パンダモンデ」移動販売車

つい先日にもパンダモンデを訪れたけんいちさん曰く、メロンパンが絶品なのだとか。

案内板に描かれていたキャラクターが乗っていたのもメロンパンでしたので、パンダモンデの看板メニューなのかもしれませんね。

みなみの桜と菜の花まつり パン屋「パンダモンデ」で買い物

メロンパンとカレーパン、ばななちょこパンを購入して店を後にしました。

絶好の撮影スポット「桜のトンネル」へ

パンを購入した私達ですが、食べる前に青野川沿いの桜並木で1番の見どころ「桜のトンネル」へと移動を開始。

南伊豆下賀茂 湯けむり橋

その途中にある「湯けむり橋」も、桜を綺麗に撮影できるということで、多くの観光客がカメラを構えていました。

南伊豆下賀茂 湯けむり橋から見た河津桜

この辺りの桜は葉もまだ少なく、ピンクの花びらがふっくらと咲き乱れ、ついつい足を止めてカメラを向けてしまうのも納得の光景でした。

「桜のトンネル」は「湯けむり橋」からさらに青野川上流方向へ歩いた先、マックスバリュ下賀茂店付近にあります。

マックスバリュ下賀茂店

マックスバリュ下賀茂店あたりから青野川上流へと続いていく「桜のトンネル」は、頭の上まで覆いかぶさるように枝が伸び、全体を桜で囲まれるようになることが由来となっています。

みなみの桜と菜の花まつり 桜のトンネル

写真を撮影するのにはまさに絶好のスポット。

この日は風も強かったのですが、そのため花びらがひらひらと舞い、美しさに拍車をかけていました。

桜のトンネルを人力車に乗って通れたら気持ちよさそうですね。

もう1つの主役「日野の菜の花畑」

青野川付近から徒歩で30分ほど、車でしたら5分ほどの距離にある「みなみの桜と菜の花まつり」のもう1つの主役を見に行きましょう。

その「もう1つの主役」とは、視界一面に菜の花のイエローが広がる「日野の菜の花畑」です。

みなみの桜と菜の花まつり 日野の菜の花畑

河津から南伊豆に向かう場合は途中に通る道沿いなうえ、Googleマップでも「日野の菜の花畑」で目的地設定が出来るため、迷わずたどり着けます。(ちなみに「日野」は「ひの」でなく「ひんの」と読みます。)

「日野の菜の花畑」は、およそ3ヘクタールの面積いっぱいに菜の花が植えられていますが、「3ヘクタール」なんて言われても想像も出来ませんよね。

百聞は一見に如かずとも言いますので、まずは写真をご覧ください。

日野の菜の花畑

いったいどれほどの数が植えられているのかをまったく予想できないほどの光景に、圧倒されてしまいます。

日野の菜の花畑 上から

高い位置から撮影した写真ですと、その広大さがより伝わりますね。

開花時期が河津桜と重なっていることもあって、菜の花が咲いている場所は河津でも南伊豆でもちらほらと見かけていました。

しかし、こんなにも多くの菜の花を、それも特別な施設内でもなく街中で見ることが出来るのは、この「日野の菜の花畑」だけではないでしょうか。

日野の菜の花畑 菜の花 アップ

菜の花の開花時期は1月下旬~4月下旬と長く、河津桜が散ってからの時期でも楽しめることも魅力ですね。

日野の菜の花畑 木でできた歩道
日野の菜の花畑 木でできた歩道

木でできた道を歩いた先には、テーブルとベンチが用意されています。

道路を挟んだ向かいにはコンビニもありますので、そこでお昼を買っておいて、菜の花畑の中で食べるのもおすすめです。

日野の菜の花畑 ベンチで食事
日野の菜の花畑 ベンチで食事

私達はといえば、先ほどのパン屋さん「パンダモンデ」で購入したパンとコンビニで購入したコーヒーを飲みながら、早朝から丸1日を使った河津桜撮影の余韻に浸っていました。

外側のクッキー生地はサクサクカリカリ、中のパン生地はふわふわという2種類の食感が融合したメロンパンは期待以上で、その美味しさは写真を撮り忘れてしまうほどといえば伝わるでしょうか…!!

美しい風景を眺めながら、美味しい物を食べつつまったり過ごす…なんとも優雅な最高の時間ですね。

2つの「河津桜まつり」を両方楽しむのがおすすめ

美しい河津桜の並木と、目の前いっぱいに広がる菜の花畑を楽しめる「みなみの桜と菜の花まつり」に大満足でした。

南伊豆町は伊豆の中でも最も南の方に位置するため、アクセスのしやすさでは河津に軍配が上がります。

しかし休日の混雑度合いなども考慮すると、河津町ほど人が集中しないというのは大きな魅力です!

また、河津からも車で40分程度とそこまで離れていないため、時間に余裕があれば「河津桜まつり」に立ち寄ってから「みなみの桜と菜の花まつり」を訪れるという今回の私達のような贅沢な楽しみ方も可能ですね。

2019年の河津桜はそろそろシーズン終了となりますが、記事を読んで「満開の河津桜を見たい!」と感じた方は、翌年の2020年にはぜひ見に行ってみてください!


2 COMMENTS

メディアマーケッターENO

人力車に乗ってお花見ってなかなか乙ですね!!

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うぃる

コメントありがとうございます!
人力車に乗ってお花見されている人達を2~3組ほど見かけましたが、皆さんとても気持ち良さそうに楽しまれている様子でした!

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