皆さんは普段どこで・どんなコーヒーを飲んでいますか?
コーヒーは豆の種類だけでなく、淹れ方・飲む環境を変えるだけで味が変化します。
私が1番美味しいと感じているのは、自分で抽出し、自然に囲まれた中で飲むコーヒーです。
抽出方法にはいくつかの種類がありますが、今回は少ない道具で淹れられるペーパードリップについてお伝えします。
もくじ
誰でも手軽にできるペーパードリップ
ペーパードリップとは、コーヒー豆が入った薄紙をコップの上に乗せ、その上からお湯を注ぐ抽出方法です。
インスタントコーヒーのペーパードリップなら1度は見かけた事があるのではないでしょうか?
これからご紹介する手順もコーヒー豆を挽く(抽出できる細かさに豆を砕く)以外はインスタントコーヒーとほぼ同じ!
豆を挽くという言葉にあまり馴染みが無いかもしれませんが、コーヒーミルという専用の道具を使えば誰でも簡単にできます。
アウトドアでも豆が挽ける手挽きコーヒーミル
コーヒーミルとは、コーヒー豆を粉砕する道具のことです。
電動のコーヒーミルもありますが、アウトドアで主に使われるのはハンドルを回して豆を砕く手挽きのミルです。
私が愛用しているのは、コーヒー用品を専門に取り扱っているメーカー カリタの手挽きコーヒーミル。
2年間使い続けても壊れない丈夫さと、木製で写真映えが良い点が気に入っています。
ペーパードリップに必要な4つの道具
水・コーヒー豆以外で必要になる道具は下記の4つだけ!
- お湯を沸かす道具(クッカーやヤカンなど)
- コーヒーミル
- ドリップペーパー(挽いたコーヒー豆を入れる薄紙)
- ドリッパー(ペーパーをコップの上に固定する土台)
以上のように、ペーパードリップは使用する道具が少ないことが最大の特徴です。
ペーパードリップの手順
それでは、ペーパードリップで美味しいコーヒーを淹れる手順をご説明しましょう。
1.お湯を沸かす
コーヒー1杯あたり200mlを目安に、クッカーやヤカンでお湯を沸かします。
私が愛用しているクッカーセットについてはこちら。
カクセー キャンピング鍋4点セット|食器にもなる調理器具はキャンプ飯の必需品水の種類で味が変わる
コーヒーの味は水の種類でも変わることをご存知でしょうか?
実際に水の種類だけを変えてコーヒーを抽出して飲んでみたところ、以下のような変化を感じられました。
- 軟水:口当たりがまろやか。
- 硬水:苦味が際立つ。
- 水道水:軟水と硬水の中間程度でクセがない。
自分に最も合うコーヒーを探求する際は、水の種類までこだわってみるのも面白いですよ!
2.豆を挽く
ハンドルの下にある歯車を使ってどれだけ豆を細かくするのか調整してから、豆を入れてハンドルを右に回します。
ペーパードリップでは、ザラメ糖程度の細かさに砕く中挽きが一般的ですが、砂糖程度の細かさまで砕く細挽きにするとより濃厚な味わいのコーヒーになります。
最初は中挽きで試して、その後に自分の好みに応じて細かさを変えるやり方がおすすめです!
コーヒーミルに投入する豆の計り方
挽く際に投入するコーヒー豆の分量はコーヒー1杯あたり約10gと言われていますが、毎回秤を使うのは手間ですよね。
そこで、スコップメジャーという道具を使います。
スコップすり切り1杯で約10gになるので、毎回適量を計る手間がなくなり、良い買い物だったと実感しています。
注意:挽いた豆の保存は厳禁!
粉砕した豆は密閉容器に入れていても香り・味が悪くなってしまいます。
粉砕していない豆を密閉容器で保存し、挽いたらスグに使うことが美味しさのポイントです!
3.ドリップペーパーをコップにセットする
ドリップペーパーをコップにセットする手順は、ドリッパーと簡易ドリッパーのどちらを使用するかによって2つに分かれます。
それぞれを使った手順についてご説明しましょう。
ドリッパーを使った手順
1つめはドリッパー。
ドリッパーとは、底面に穴の空いたカップのような道具のことです。
コップにセットする際は、コップの上に乗せたドリッパーにドリップペーパー(薄紙)を乗せて完成。
ドリップペーパーを交換するだけで何回でも使えるので、ランニングコストに優れます。
キャンプなどに持っていく場合、折りたたんでコンパクトにできるタイプのドリッパーが便利ですね。
簡易ドリッパーを使った手順
2つめは簡易ドリッパー。
簡易ドリッパーとは、コーヒー豆が入っていないインスタントコーヒーのような道具のことです。
コップにセットする手順は至って簡単で、開いてコップに乗せるだけ!
使い捨てなので、コップ以外の洗い物が増えないことが利点です。
そんなドリッパーと簡易ドリッパーですが、実は100円ショップでも売っているんです!
100円ショップで購入したドリッパーでも十分美味しいコーヒーが抽出できたので、最初は100円ショップで道具を揃えることをおすすめします。
4.ドリップペーパーに豆を入れる
豆の表面が平らになるように、まんべんなく豆を入れます。
偏ってしまった場合は、ドリッパーを揺すれば平らになるので、それほど慎重に作業する必要はありません。
5.お湯を注ぐ
最初に、少量のお湯(約20ml程度)を全体にかけて30秒〜40秒程時間を空ける蒸らしという作業を行います。
豆を蒸らすことで、豆の表面にある目に見えない程の小さな穴にまでお湯が染み渡たり、隅々から香りと味を引き出せるのです。
蒸らしを終えてから、1杯分のお湯(約200ml)を全体に注ぎます。
しかし、私は蒸らさなくてもソコソコ美味しいと感じているので、蒸らしを行わずに1杯分のお湯を注ぐことが多いです。
最後に、ドリッパーを外して完成。
こうして手間を掛けて抽出したコーヒーの味と香りは格別です!
最後に
環境や人に合わせた味・温度の調節など、こだわればキリがないのがコーヒーの面白さですが、抽出自体は誰でも簡単にできます。
細部までこだわらなくても、自分で淹れるだけで驚くほど美味しく感じますよ!
まずは少ない道具で淹れられるペーパードリップから挑戦してみてはいかがでしょうか。