自然の中で不便を楽しむのもキャンプの楽しみの1つですが、とはいっても「キャンプ中はスマホを一切触らないで過ごす」なんて人は少ないですよね。
ほかにもカメラで写真を撮影したり、スピーカーで音楽を聴いたりと、スマートフォン以外にも様々な電子機器がキャンプでは活躍します。
また、最近のLEDランタンはUSBで充電できるタイプも多く、そうした機器の充電に役立つのが、持ち運べるポータブル電源です。
レジャーだけでなく災害時の備えとしても1台持っておくと非常に便利なポータブル電源…それがこのたびモバイルバッテリーなどで有名なAUKEY(オーキー)から、とても個性的で可愛い商品が出てきましたので紹介させていただきます。
なお、紹介するにあたって発売前のサンプル品をいただきましたが、正式販売時に仕様が変わる場合があるかもしれませんのでご了承ください。
もくじ
レトロな見た目のポータブル電源 AUKEY PowerStudio
今回ご紹介するのは、AUKEY製のポータブル電源『PowerStudio』です。
最大の特徴はそのデザインで、これまでのポータブル電源に多かったゴツゴツした外観とは一線を画し、まるで古いラジオを思わせるようなレトロなデザインはとても可愛らしく見えます。
そのため、たとえば机の上に置いても、お部屋の雰囲気を壊すことなく調和します。
2020年10月現在はまだ一般販売前で、クラウドファンディングサイト「Makuake」にて先行出資者を募集中です。
参考 日常使いから緊急時まで!暮らしにとけこむポータブル電源「PowerStudio」Makuake一般販売時に比べて20%以上の割引を受けてお得に購入できるのですが「実際の使用感を聞いてからでないと手を出しづらい」と考えている方も少なくないでしょう。
今回はAUKEYからサンプルをいただきましたので、充電テストの結果もお話ししながら、PowerStudioがどんなポータブル電源なのかを紹介します。
AUKEY PowerStudio 基本仕様
まずはPowerStudioの製品仕様から見ていきましょう。
豊富な入出力端子が用意されており、最大で9台の機器を同時に充電可能です。
- AC出力ポート×2
- USB-A出力ポート×2
- 急速充電用USB-A出力ポート×2
- USB-C入出力ポート×1
- DC入力ポート×1
- DC出力ポート×1
- 車用出力ポート×1
サンプルの同梱品は以下の3つですが、正式なリターン品では取扱説明書とあんしん保証カードが追加で付属します。
- AC充電ケーブル
- シガーソケット充電ケーブル
- ガジェットポーチ
バッテリー容量は297Whです。
これはモバイルバッテリーでおなじみの単位「mAh(ミリアンペアアワー)」に換算すると約80,000mAhとなりますので、ポータブル電源選びの際は参考にしてください。
重量は3.6kgと、バッテリー容量に対してはかなり軽めに設計されています。
これは、本体の外装を金属でなくプラスチック製にしている影響でしょう。
比較対象として並べたsuaokiの400Whの電源が5.6kgですので、PowerStudioがサイズ・重量ともに、いかにコンパクトなのかが伝わるのではないでしょうか。
本体上部には牛革製のハンドルが付いているのですが、これがなかなかに優秀で、握った手へとしなやかにフィットすることで、実際の重量以上に軽く感じさせてくれます。
本体背面のデザインも工夫されており、レトロなオーディオ機器を彷彿とさせるデザインが素敵ですね。
ちなみにカラーバリエーションには、今回いただいた「レトロ・ブルー」のほかに「クラシック・グレー」もあります。
外観面で優秀だと感じたのは、この液晶画面です。
発色が綺麗で表示が見やすく、さらにはバッテリー残量を1%単位で表示してくれるのがとてもありがたいです。
5段階のようなざっくり表示ですと「使い始めてすぐに1段階減ってしまい、思っていたより残量が無くて困る」なんてことになりますからね…(実体験)。
右上にあるのはLEDライトで、キャンプの夜はもちろん、突然の停電時に懐中電灯代わりに使うことも可能です。
点灯以外に2パターンの点滅もさせられますので、キャンプサイトを離れる際の目印に使っても役立ちそうですね。
AUKEY PowerStudioの出力性能
それではここから、PowerStudioを実際に使ってみて気付いた点を紹介していきます。
まずは肝心の充電性能からですが、大出力のUSB PD(Power Delivery)に対応したUSB-C端子を備えている点が嬉しすぎます。
最新のMacBookをはじめ、イマドキはUSB-Cで充電できるノートパソコンが多いですが、USB-Cにも色んな種類・規格があることはご存じでしょうか。
USB PDもその1つで、いわゆる「高速充電の目安」と思っていただければOKです。
ところが、ややこしいことにUSB PD対応を謳う商品の中にも最大出力が複数存在します。
そして、中には18Wのような弱い出力のUSB PDではまったく充電できない…弱いとかでなく電気がまったく供給されない仕様になっている機器もあります。
このPowerStudioはそんなUSB PD対応のUSB-C端子の中でも最大クラスの100W出力に対応しており、MacBookやNintendo SwitchなどのUSB-C充電が可能なあらゆる機器を充電できます!
私が愛用しているノートパソコンのASUS ZenBook Flip Sがまさに「低出力のUSB PDだと電気が供給されない仕様」なのですが、PowerStudioでは問題無く充電できました。
参考 世界最薄の2in1機「ASUS ZenBook Flip S」を購入した理由とファーストインプレッション力こそパワーバッテリーの劣化によってコンセントから抜いた瞬間に電源が落ちるようになってしまったZenBook Flip Sですが、PowerStudioに挿しっぱなしで使用してみたところ、常時20W程度の電気を供給してもらい、なんと約21時間も稼働させ続けられました。
これだけ持つなら、キャンプ場でブログを書くのにも困らないですね。
ちなみに最大出力は400Wとされていますが、私が使用しているプロジェクターは起動時に電力がオーバーしてしまうのか、残念ながら使用できませんでした。
2系統同時入力による超高速充電
PowerStudioの機能の中でも大きな魅力だと感じたのが、バッテリー本体を充電する際の仕様です。
出力時だけでなく入力時…つまりPowerStudioを充電する際にも、最大100Wの入力による高速充電が可能です。
これだけでも充分に速いのですが、そのさらに一段上の超高速充電が可能なのです。
それが、2系統の電源入力を同時に行うというもので、たとえば60WのDC入力と100WのPD入力を同時に使用すれば、なんと最速2.5時間でフル充電が完了するとのこと。
実際にバッテリーを充電してみたところ、バッテリー残量がほぼ空もしくは逆に満タン近いとバッテリーを保護するために電気の供給量を落とす処理が働くようですが、残量20~80%あたりでは仕様上のMaxである160W近い数値が安定して出ていました。
このスピード感はとてもありがたく、持っていくつもりだったキャンプ当日の朝にバッテリーを充電していないことに気付いたとしても、支度をしている間に素早く充電を済ませられます。
入力と出力を同時に行えるパススルー機能
充電繋がりでもう1つ紹介する魅力が、バッテリー本体の充電とバッテリーから各機器への充電を同時に行えるパススルー機能です。
PowerStudioはソーラーパネルでも充電可能なのですが、たとえば先ほどの例のように「キャンプ当日にバッテリーを充電していないことに気付いた」というシチュエーションで想像してみましょう。
ソーラーパネルがあれば昼間の太陽が出ているうちにバッテリーを充電できますが、その間にスマホやカメラのバッテリーが切れてしまって充電がしたいと思っても、「バッテリーの充電中に他機器へと給電できない」という仕様ですと、バッテリーを充電するかスマホを充電するかを選ぶ必要があります。
日が沈む夕方までにバッテリーをなるべく回復させておきたいところですが、スマホを今すぐ充電しないとキャンプシーンを撮影できないなどなど、悩ましいところですよね。
しかし、バッテリー本体と接続した機器を同時に充電できるパススルーに対応しているため、太陽光でPowerStudio本体を充電しながら、繋いだスマホやカメラも同時に充電させられます。
もちろん、ソーラーだけでなく家庭用コンセントに繋いでの充電時にもパススルー機能は使えます。
ソーラーパネルは自立式で効率の良い充電が可能
MakuakeではPowerStudioとともにソーラーパネルもリターンとして用意されています。
このソーラーパネルも使い勝手が良く、PowerStudio本体と同じか、個人的にはむしろそれ以上に気に入ったほどです。
その秘密は、背面のスタンドで自立させられることにあります。
といいますのも、太陽光での充電は太陽との角度がとても重要で、しっかりと太陽の方に向けられているかどうかで電力が倍も異なるからです。
充電テストの結果をお見せしましょう。
スタンドで立てず、地面にそのまま置いた時には18W前後を推移していました。
それが、スタンドを立てて太陽の方に向けたところ、電力は35Wにアップ!
USB-Cでノートパソコンを接続した際の消費電力は20W程度でしたので、パススルーを使えば太陽が出ている限りは永遠にパソコン作業ができそうです笑。
ちなみに、午前11時頃の太陽がもっと眩しい時間帯にテストした際には、45W以上の数値も出ていました。
折り畳んだ状態でもこのサイズというのは難点ですが、その分、安定した電力を供給できる優秀なソーラーパネルです。
割引価格で入手できるのは10月28日まで
今回ご紹介しましたPowerStudioは現在、クラウドファンディングサイト「Makuake」にて先行出資募集中です。
10月28日までの期間限定で、一般販売予定価格39,800円のところ、21%オフの31,442円で入手できます!
今回の検証で一緒に使用しました最新の高出力USB-C充電器や折り畳み式ソーラーパネルも、同ページから割引価格で購入できますので、気になる方はお得に入手できるこのチャンスを逃さないようにしてください!
参考 日常使いから緊急時まで!暮らしにとけこむポータブル電源「PowerStudio」Makuake